このサイトはプロモーションが含まれています。
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+71CDD)
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+6KMIP)
はんにゃは野良猫のしまが以前住んでた家の軒下で産んだ子です。
はんにゃは5人兄弟の中で一匹だけ、般若のように怖い顔でした。
となりのおばさんが「この子はいいこよ。残した方がいいよ」というのです。
残すというより怖い顔のせいで、残ってしまった般若
そんな般若の話です
![](https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+71CDD)
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+6KMIP)
はんにゃは、すくすくと育っていきました。
顔と違って、とても性格が良くおおらかな猫で病気知らずの親孝行になりました。
怖い顔も猫らしい顔になりました。
般若は前から家にいたハスキー犬のしゃもんが大好きでいつも一緒にいました。
仲良しのすがたは、ほほえましいことでした。
その後しゃもんがなくなったあと、しばらく寂しくしていました。
大人になった、はんにゃは地域のボス猫になりました。
はんにゃは狩りがとくいで、鳥・昆虫何でもござれの、ハンターでした。
やがて自由奔放な生活を満喫していた彼女も年を取りケンカに負けることが多くなりました。
晩年は愛さんの移転した施設にいきました。
ボス猫だった、はんにゃは施設の子と上手くやっていけるか・・と心配しました。
しかし、おおらかで弱いものいじめをしない、はんにゃは施設の子供たちにも大人気でした。
それから数年たち・・はんにゃは16歳になりました。
かって、むっちりしていた、般若の体も肝臓をわずらったり、痴ほうの症状がめだつようになりました。
干物のように干からびて、死臭がただよいはじめました。
そんなはんにゃがなくなる間に妙玄さんは不思議な体験をしました。
それはお迎え現象と呼ばれるものでした。。
終末期の緩和ケアの場所で働いている看護師さんから聞いた話でした。
そのとき担当していた患者さんの80代の女性が言うのです。
「昨日の夜ネ・・8年前に亡くなった夫が病室に来たんですよ。」
「あら!おとうさん、どうしたの?」
「おい!もういくぞ!」
「なんて威張って言うんですよ」
なんだか、そろそろ、おとうさんが恋しくなったわあ」と言っていた、その人は五日後に亡くなりました。
同じ80代のAさんは、窓から庭をみていて・・・「猫のミミがきているんだよ。」
「わたしの飼い猫だよ。とてもかわいいんだよ。5年前にしんじゃったけどね。」
そう話していたMさんは、その一週間になくなりました。
こんな話は珍しくないそうです。
妙玄さんが経験したお迎え現象
もう、ぼろぼろのはんにゃが最後によろよろしながら、ご飯を食べに来た時のこと。
とちゅうで、ヘタってしまった、はんにゃの上に、ハスキー犬の尻尾と足がみえたのです。
「しゃもん??」
チラッとふりむいて「オレははんにゃのところに、来たんだよ」
「ああ‥しゃもんが迎えにきたんだ」
「はんちゃん、しゃもんと、ようやく会えるねえ・・」
![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+71ZIP)
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+64RJ5)
それから、はんちゃんは昏睡状態になりました。
はんにゃは、まるでこの世とあの世を行ったり来たりして
だんだん、あちらの世界になじんでいくようでした。
そしてそれは静かな死でした。
そして・・はんちゃんの体にふれようとしたとき
死んだ体の中から、いきなり抜けてくのが見えたのです。
ボロボロのはんにゃの体から、太った、つやつやの元気だった頃のはんにゃがとびだしたのです!
そして妙玄さんの方を見て声がきこえてきたのです。
これイノちゃんにあげてっ
意味がわからず、とまどいましたが・・
どうやら施設の庭にくるイノシシに自分の体を食べさせてと言っているようなのです。
「・・それは・・さすがに愛さんも嫌でしょう・・」
「どうして?」
「だいじな、はんちゃんの体をイノちゃんに食べさせるなんて。」
「大事な体❓使い終わって、やっとぬげたのに。重くて臭いこんなボロボロのどうするの?」
自然豊かな施設の周りではイノシシがふかく埋めた子たちを掘り起こして食べています。
「私はいらないんだから、次の命にあげたらいいじゃない」と、はんちゃんは続けます。
お母さんイノシシが食べた子たちがウリちゃんになって、また帰ってくるって・・
そうやって命は循環するものだって、いつも言ってたよね?
なんでいらなくなった体を他の命にわけてあげちゃダメなの?
「変なのっ」
そう言い残して消えていきました。
次の日、帰宅した愛さんは悲しみました
妙玄さんは、はんにゃの言葉に驚きながらも、尊重し愛さんがみると反対するだろう、はんにゃの意向に沿って墓をつくりました。
愛さんは怒り悲しみ、いのししに掘り返されないように、深く掘り墓をつくりかえました。
その気持ちもわかる妙玄さんに、また、はんちゃんから声が聞こえてきました。
「イノちゃんにわけてあげないの!?」
しつこく、声をかけてくる、はんちゃんに答えられないまま・・・
はんちゃんは賢い子だったけど、あれは本当に、はんちゃんだったのか・・?
そういう思いが浮かんできました。
その時…声が聞こえてきたのです。
「一切衆生悉有仏性」いっさいしゅじょうしつうぶっしょう
その意味は「生きとし生けるものは、すべて仏になる性質をもっている。」
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+64RJ5)
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3T04H3+8TXHTE+G3G+64Z8X)
今回の般若の話を読んで
はんちゃんは猫ながら、もしかしたら人間よりも、仏性を持っているのでしょうか?
人間の中には、はんちゃんよりも動物的な人間もいたりするのかも、しれませんね。
「死んだら献体します」という人に二人会ったことがありますが、その時は「すごいなあ」と思いましたが
人間として生まれて、激動の時代を生きて死に近づくと、そういう思いを抱くのかもしれませんね。
またお会いしたら「どうして、そんな気持ちになるのですか?」聞いてみたいですね。