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この話はHONKOWAに掲載されている「ペットの声が聞こえたら」の治療の影響で、目・鼻・耳がきかない三重苦となっていたピースの話です。
そして10年たったピースは・・
目が見えないのに、一生懸命トイレを探して、おしっこしたり、室内のお気に入りの場所を言ったり来たりしたり・・
庭で風や草の感覚を楽しんだり、マイペースに暮らしています。
しかし、加齢により発作が増えてきました・・・
脳圧があがり、頭がそる、けいれんの発作がおこります。
ピースは、ほとんど酸素室で過ごすようになりました。トイレも、おむつや寝たままシーツにします。
好きだった庭の散歩も、歩けないようになりました。
発作が起こるたびに入院で治療するのですが、発作の回数はふえていきました。
ピースによりそってくれる若い黒猫の「かきね」
かきねから顔を出したガリガリに痩せていた黒猫はにげずに、保護をされたそうです。
そんな「かきね」は、いくら食べても体がおおきくならず、体が丈夫ではないため、里子にいけませんでした。
そんな時に三重苦のピースが施設にやってきました。それから、いつも気遣う、かきねがいました。
かきねは穏やかで優しい子でした。辛抱強く、ピースと同じく、怒ったところはみたことがないほどです。
しかも、かきねはピースだけではなく、すべての具合の悪い猫たちによりそいます。かきねも体が弱いのですが、やりたいように見守っていました。
猫がたくさんいると、みんな性格が違うことにおどろきますよ。かきねのような慈悲深い子も、うちにもいました・・・
ぼくがカラスに襲われたあと、茉莉のうちにきたとき、おにいちゃんのとらちゃんがいたんだよ。とらちゃんは僕のことをとてもかわいがってくれて、僕も大好きでいつもくっついていたんだ・・
僕がまだ、このうちに来てないころだね??
とらちゃんはもともと、のどもとにリンパの腫れがあったの。。でも、なくなる二日前も気持ちよさそうに玄関でごろごろしてたのよ。
そして朝、変な呼吸をしていたので、病院に行ったらガンの末期だと言われたの。そのまま、、、
今は天国に先に行った、もも・きなこ・とらちゃんは一緒にいるということです。
ある日、風邪の子を見舞いにいった、かきねは、風邪が移り、あっけなく亡くなってしまいました。
ピースはかきねを探していました。それは一生懸命でしたが、ただ見守ることしかできませんでした。
見えない目・きかない鼻・聞こえない耳で、かきねを探し回っている姿はあわれなものでした。。
伝染性腹膜炎から、蘇ったドロとという子
ドロは家族と一緒に保護され、家族はつぎつぎとなくなっていきました。
ドロはおおらかで、KYで自由奔放、けんかも良くする。あまえんぼうのドロ。狩りの名人で、よくおみあげを持って帰る(!!)
そういうドロも年を取って弱っていきました。
ケンカもしなくなり、ご飯をとられてもニコニコしていました。
ピースもかきねもドロと一緒によりそって寝ていました。
半面、食べても食べても痩せていくドロでしたが、ガツガツと食べていました。
しかし、ピースが急性の腎不全で激しい発作をおこしました。
おしっこがでません。苦しがっているピースはみていられません。しかし、苦しみ続けるピースをみて、苦渋の決断をすることになりました。。。
このままでは苦しんだまま、絶命をまつしかないことを確認し、安楽死をすることになりました。
ピースは壊れた体をぬぎすて、楽になれる・・・
ドロが昏睡していました。
そうして深夜に亡くなりました。朝ご飯をたらふく食べて眠ったまま、22歳の大往生でした。
ふっと棚の上を見上げると、置いたはずのない黒猫の置物があり、「僕もいくよ」という声が聞こえました。
もしかしてかきね・・?もしかして、かきねがよりそっていっている?かきねが一緒に行ってくれるなら、安心です。
外へのドアが開いていて、光の帯が夜空へと伸びているのです。。。
そして猫たちが上がっていくのが見えました。伝えたい言葉が思い出の中から、うかんできました。
「またね~」「ありがとう・・」妙玄さんは空を見上げてお別れをしました。
みんな、また生まれ変わってきてほしい。丈夫な体をもって・・・