太陽活動が非常に活発化している影響で、5月10日夜(金)から数日間GPSや航空機の通信などに障害がおそれがあると注意をよびかけています。
太陽表面に巨大な黒点が出現して、北海道ではオーロラが見られる可能性があるという。
太陽は、約11年周期で活動が活発な「極大期」と静穏な時期をくりかえしています。
25年は太陽の極大期を迎えるために、巨大なフレアが発生しやすくなります。
総務省では24年にも、太陽表面で起こる爆発「太陽フレア」より通信のみだれや人工衛星の故障などの、注意報や警報を国民に発信するようです。
「宇宙天気予報」として国民にひろく知らせ、混乱を防ぐ狙いもあります。
太陽フレアとは
太陽におこる爆発現象である。この爆発が発生すると、放射能の強烈な風がおきて、宇宙空間の嵐になります。
太陽フレアは突発的に起きる現象ですが、おおよその発生時期が予測することができます。
注目するのは「太陽の表面に現れる黒点の数の変化」
強い磁場を持つ黒点は約11年の周期で増えたり、減ったりしますが、黒点が増加すると、太陽フレアが発生しやすくなるといわれています。
太陽フレアの影響は、私たちにどんな影響がおこるのか?
100年に一度の頻度で起こる太陽フレアが発生した場合、発生する恐れのあること
①広域に及ぶ停電
②スマホや携帯電話、無線システムの通信障害が発生
③GPSの測位精度の低下により生じる(最大)数十メートルの誤差
④GPSの誤差が生じるとカーナビが正常に動かず、衝突事故が発生するおそれがある ということです。
またドローンは、今後も建設や農業のほか運送など多くの分野で導入が期待されるため、障害が生じるとさまざまな業界に被害がおよびます。
その他にも、気象衛星の利用制限により天気予報の精度が低下するなど、安全な暮らしが驚かされるリスクが心配されます。
個人で「宇宙災害」対策を確認しよう!
まずは地震や台風などの備えと同様、懐中電灯や飲料水、食料を備蓄することです。
この他太陽光パネルや蓄電池など、予備電源があるとより安心です。
「宇宙天気予報」で毎日の太陽の活動状況が公開されています。気になる人は日々チェックしましょう。
目に見えない宇宙空間で引き起こされる災害。私たちにも降りかかってくる問題です。