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1件目に訪れたのは、第一候補のの物件
ここは前回の条件を、ほぼ完ぺきに備えたマンションだった。難を言うなら、予算より価格が高めということか。しかし、人気のある地域だったので、これは仕方のないことだ。
世の中、掘り出し物の物件というものは、ほぼ100パーセント存在しない。特にめったにない「「掘り出し物」に出会ったとき、高確率で滅多にない因縁や手抜き工事もついてくると考えたほうがよい。
妥当な価格であることも、家探しには重要なのだ。
私は業者をとうさずに、まずマンションの周辺地域を歩いてみた。天気の悪い日を選ぶのも、下見には大事なポイントだ。
鬱陶しい天気のしたでも、その家に住みたいとおもうかどうか・・これは、かなり重要だ。
私は傘を手に持ちながら、駅から物件までの道をゆっくり歩いた。何がどこにあるのか。脇道がどうか。並んだ家。すれ違う人はどんな感じか。空気は重いか、軽いか・・・
マンションの裏に歩いて行った。とたん、足がピタリと止まった。
空気が重い…裏道に入った瞬間、空気の色が人色変わる。圧迫感があるような、微妙にかんに障る空気だ。幸いマンション自体はには、空気の帯がかかってないが、気になることはなはだしい。
(どこまで続くんだろう・・)息を詰めるように歩いていくと、次のとうりに出たところで、重い気配は霧散した。戻ってまた歩くと、違和感の正体がわかってきた。
目のまえに、古い陰気なアパートがあった。そして、向かいに「売り家」の看板があった。
[ダメだ・・こりゃ」普通の家なのに、妙な迫力を持った家だ。どういう理由で、売りに出された家なのか・・暗い雰囲気をまとった家だ。しかももこの通りはここだけがおかしいという訳でもなかった。
かなり残念だったけど、私はここをリストから消した。。。。
売れ残りというのも、そういう意味では危険がともなう。人のカンというのも侮れない。なぜ、売れ残ってしまったのか。その理由も考えないと、今後の人生を左右する、貧乏くじを引きかねない。
2件目のマンションは、まだ入居の始まらないピカピカの新築物件だった
最初に見に行ったところより、ほんの少し都心にちかい。その分だけ、駅近くには商業ビルなどもあり、便利の反面、人と車が多く行きかう地域だった。
雨の日、私はこの町を、物件目指して歩いていた。だが、私は少し歩いただけで、退屈になってきた。良きにつけ、悪しきにつけ、この街でなければ味わえない空気というのが希薄すぎる。
目当てのマンションに着く前に、ここで暮らすのは嫌だなあ・・私はなんだか、うんざりしてきた。ここに至って、私は家そのものよりも土地との相性があるようだと気がついた。もちろん、住まいは快適であるに越したことはないが、しかし風景や空気のにおい。道行く人の雰囲気が私の肌にあわないのなら、どんなに家が素敵でも、そこでは暮らせないだろう。
ともかく私は日をかえて、相変わらず夕暮れ時に、3件目の物件に向かっていた。
物件はいわゆる「売れ残り」だ。1件目で、その危うさに気づいた私は、最初から少々腰がひけていた。(また、ダメだったらどうしよう・・・)住まい探しは、振り出しに戻ってしまう。
急ぐことなく、ゆっくりと五感を使って歩いていくと、今までの中では一番、雑然とした街並みだった。 悪くない そう思っていると、脇から猫がのんびり出てきた。
路地が多いので、猫も多いのだ。先にある小さな公園が猫のたまり場なのか。予想どうり公園のなかには、別の猫がいた。
首輪をしているのもいるし、ほとんど野良のようである。そして野良も可愛猫も、みな、丸々太ってづやも良い
「野良猫に優しい」条件クリアだ!もちろんこの街の住人すべてが猫好きではないだろうけど、猫と住人はうまく共存しているようだ。
猫好きというだけでなく、そういう、ゆとりを持ってる地域というのが好きなのだ。
最近は猫のみならず、ハトやカラス、スズメやほかの野鳥まで、全てを不衛生だとして排除する地域が増えている。
町を自由に歩く生き物は、人間以外許さないという。他の生物との共存が出来ない人間は、人間にも冷酷だ。
昔ながらアパートや、植木鉢の並んだほそい小道。なんとも昭和な雰囲気だ。マンションの前に立っていた。 悪くない 夕暮れから夜まで、周辺地域を撮影しまくった。
帰宅してみると、なんとほとんどの写真に、オーブがやまのようにうつっていたのだ。
ええー?これは一体どういうことだ。私の感じた高揚感は・・騙された・・・?
写真や映像に写りこむ丸い発光体、すなわちオーブというものが、怪奇現象のおこる現場や聖域などを撮った写真、あるいは単なるスナップに写りこんで人を惑わす。
良い場所も悪い場所にも、オーブは写る。正邪は見た目では区別がつかない・・・
10年以上まえに、似たような状況で後味の悪い思いをしたことがある。当時その知人は引っ越しを考えていました。そして彼女は中古のマンションに入ることをきめた・・・「下見で部屋にはいったときに、女の人の声で(・・いらっしゃい・・)って だから私は呼ばれている。灌漑されているなと思ってね。
しょうじきこの話を聞いた時、加門七海さんは背筋が寒くなった。でも水をさすのはやめた。…しかし知人の彼女は、そのあと病気がちになり、仕事も上手く回らなくなった。
引っ越して2年たらずで、会う機会もなくなり、後で彼女は会社を辞めて田舎に帰ったと聞いた。私は「呼ばれた」と笑っていた彼女を思い出した。
人の感覚はあてにならない。感だけに頼るのは危険だ。魅入られた本人が気がつくのは・・稀だから