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怖い話・たてもの怪談~加門七海~家を持ちたくなってからの顛末

日本の庶民的な家
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加門七海さんの本「たてもの怪談」

加門七海さんは、よくhonnkowaで漫画のストーリィをかいてします。神社の話が多い、不思議なことに、感が働くらしい…「不思議な人々との対談本」や「ふしぎな旅行記」で、よくお目にかかれます。

その本の中でも「たてもの怪談」は住む家の話で、加門七海さんが家をどうやって探すのかは、少なからず興味をもちますし、こんな風に考えるんだとおもしろいです。

家を欲しいなあ・・という思いは、随分まえからもっていた。

中学生の頃から、住みたい家の間取り図をノートに書いていた。ちなみに私の理想の家は、一番は名古屋の「博物館・明治村」・森鴎外、夏目漱石の旧宅。二番目に島根県松江市にある、小泉八雲の旧居。しぶいとか地味な感じの、ふるきよき、庶民のための日本家屋が、ストライクゾーンなのだ。

築50年は経過した木造平屋で、小庭があって、ぬれ縁があって、適度に風とうりと日当たりの良い家。玄関なんか使わなくても、縁側から出て豆腐屋がよべ、知人も猫も気軽気ままに遊びに来られる迷惑なほどの開放感のある家

20代のころ、加門七海さんはそういう家に住む自分を理想としていた。しかし、この夢は現実的ではなかった。物書きとして悩ましいところは、本が多すぎるためだ。

隣に蔵でも建てない限り、木造平屋なあんてとんでもない。あっという間に、根太がかたむき、床が抜けて崩壊する・・・そんな妄想をかさねて30歳を迎えたあたりから、本気で家が欲しくなってきた。

やっぱり仕舞屋がいいよね。いろいろ考えてしまうのだが・・家相・風水

家好き以上に、私は神仏がすきでありオカルト、まじない好きでもある。その二つが自分の中で、優劣なく共存するからこそ、わざわざ香港まで出向いて、風水の勉強をしてきた。あいにく勉強は香港の中国返還さわぎにまぎれて、半端になってしまったが、いちおう基礎の基礎だけは何とか、かじることがかなった。そんなものを学んでしまったので、物件の風水・家相がメチャクチャ気になるようになってしまった。

だいたい建売住宅なんて、半分以上が風水的にはアウトだし、マンションはもっと確率が悪い。そこに土地や立地の問題をいれると、合格ラインのいえなんて、100件みて、一つ二つの「まあまあ」があればいいほうだ。

「注文住宅しか手が無いじゃん・・・」

知り合いの依頼~幽霊物件

風水など、いろいろな知識があると、加門七海さんのようなおたくに、知り合いからの相談が舞い込む。相談にお金はとらないし、あくまでも素人というスタンスなので、言ったことに責任はもたない。地図や間取り図をみるのは大好きなので、苦にならない・・ということで・・・しかし、これがなんとも、やっかいだった。相談される家のほとんどが幽霊物件だったのだ。

「私の働いている会社、昔から出るという評判だったけど、今度その7階に移動することになったのよ!なんとかならない?」

「自殺した叔母のアパートに行ってから・・具合が悪くて・・そのアパート引き払う時に行かなくてはいけないのですが、いったいどうしたらいいのでしょうか?」

「うちのマンション、やたらと電化製品が壊れるんです。金縛りにもしょっちゅう会うし、それで霊の見える人に聞いたら、霊の通り道になっているというのです。そういうものを回避することはできないのですか?」

そんなことを聞いているうちに、風水に問題がないだけでは、万全な家とは言えないーと気がついてきた。こういうものは気にし始めるときりがない。でも誰だって、知っててはずれは引きたくないし、安全を確保したいのは当然だろう。

いったんわたしはあきらめた。。。家なんか下手に手を出さないほうが賢明だ。

しかし、しばらくして、また考え始めてきた。

私はついに究極の答えを見つけたのだ

家内安全、身体健康、除災招福、商売繫盛。すべてが、つつがなくあるための家とは?

「運だよ!」私は膝をたたいた。運のいい家にさえ住めば、すべてが解決できるのだ。

運さえ良ければ、多少風水が悪かろうが、おばけのとうり道になっていようが、問題ない。ラッキーな家に住めば、家庭は円満・順風満帆、仕事でへとへとに疲れてても、家に帰れば癒されて、明日への活力がわいてくる!

しかし、またしても、ここで新しい疑問が生じてしまったのだ・・・

「で…なんなんだよ?その運のいい家ってのはよお」

引っ越してから急に元気になった。お金に恵まれるようになった。気持ちが明るくなった。こんな話はわりと聞く話だが、だからどうしてと考えると、そういうひとたちに共通点はない。~四柱推命などでも、運にはいいとき、悪いときがあり、いい時を狙えばそれなりの物件があ手に入るのではないだろうか?

しかしー

風水的に、日当たり良好、交通手段、買い物に便利で公園もあり、しかも家相の良い家が、万人にとって、よい物件とは言えないのだ。恐ろしいことに世の中には、北向き不便、近くにスーパーもコンビニもないド田舎の振興開発地、しかもトイレは鬼門にある!・・・というような一見、最悪な家に住むほうが、運も上がる人も存在する。

実際、加門七海さんの知り合いで墓地側の陰気なアパートに住んでいた人がいた。学生時代から、そこに住んでいた彼は、希望するクリエイターの仕事に就いて業界では、そこそこ名前も知られるようになっていた。

そこで彼は自分のスターテスと収入に見合ったマンションに引っ越したのだが、それをきっかけに仕事はなくなるわ、病気になるわ、彼女に振られるわ、という不幸のスパイラルに陥ってしまったのだ。

すっかり貧乏に戻った彼は、ふたたび墓地側のアパートに引っ越した。そうすると仕事も再び舞い込んで、生活が豊かになったのだ。彼はいまでも社会的スターテスとかけ離れた、おんぼろアパートに住んでいる。・・・っしかし、こんな運を自分で呼び込むのは難しい。

そして・・・・

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