アラン・ドロン1935年11月8日生まれ―2024年8月18日
フランスの映画俳優、その美貌で1960年代~1,970年代にかけて人気を博しました。
とても美しい人で、その美貌と殺人者という役柄からの暗い影がとても似合っていて、ニーノ・ロータの音楽が相まって一番に思い出す作品です。
1999年に映画「リプリー」がマット・デモンで再映画化されました。
映画・太陽がいっぱい
公開は1960年3月10日フランス、日本では6月11日公開
この映画の印象が強いせいか、そのあともきれいな人だが暗い闇を抱える人みたいな印象があります。
「太陽がいっぱい」はパトリシア・ハイスミスの小説「太陽がいっぱい」旧名「リプリー」を原作とした。
映画では 監督ルネ・クレマン、音楽はニーノ・ロータ イタリア・ナポリのイスキア島・プロ―チダ島、ローマなどで撮影が行われました。
ニーノ・ロータは意外に「太陽がいっぱい」の音楽が嫌いだったらしく!?才能がある人だから、そうおもうのでしょうか??
道、ゴッドファーザー・ロミオとジュリエットなどなど、忘れられない音楽も多い。
あらすじ
アメリカから来た、大富豪の息子フィリップと貧しく孤独な青年トム・リプリー
フィリップには婚約者のマルジュがいました。
イタリアではナポリに近い漁村モヘンジベッロに、マルジュと一緒に過ごす場所を確保していました。
その近くのマリーナには立派なセーリング・クルーザー(船内泊)を所有していた。フィリップはマルジュといるためにイタリアで遊んでいる。
フィリップはいつも、トムを見下している。
彼の父親からフィリップをアメリカに連れ戻すよう依頼を受け、報酬として5000ドルもらえる約束でアメリカから来たトムであったが、
フィリップのほうは、イタリアで自由奔放な暮らしを続けようとするばかりでした。
まったく帰ろうとしないので、トムは謝礼金を受け取ることができない・・
フィリップの金のおこぼれを当てにして、彼と行動を共にせざるを得なくなる
フィリップに言われれば買い物やはがきの代筆をするなど、まるで都合のいい「使い走り」のように、扱われるようになっており
資産を持つものと、持たざる者の境遇の違いを見せつけられるばかりで、実は内心、嫉妬心や怒りにさいなまされています。
フィリップは面白がって、トムを救急ボートに乗せ、船の後方につなげて放置した。強すぎる太陽光線で背中にやけどをおうこともありました。
マルジュもフィリップが自分を大切にしていないと、電話すらしない・・と思い始めていました。
あまりにもトムにかまうので、やきもちさえ焼くマルジュでした。
トムは船上でフィリップにナイフを胸に突き刺し、殺害しました。
そしてかねてから考えていた計画を実行することになりました。
それはフィリップに成り済ますことでした。
身分証明書を偽造。フィリップのサインを練習し、彼の名前で高級ホテルに泊まる。マルジュはフィリップがパリにいると聞いて喜ぶが、それは実はトムだった。
フィリップの友人に嘘がばれて、トムは友人を殺害します。
捜査は犯人はフィリップだとされました。そしてさらにフィリップの自殺を偽装し、彼の名前で遺書を書く。遺産はマルジュに渡すことなどを記した。
トムはマルジュにちかずき、マルジュも優しく慰めてくれるトムに心をよせる。トムに書いた遺書により、遺産はマルジュに行くために、彼女と結婚すればトムは彼女の遺産を合法的に手に入れることになる。
完全犯罪の成功を確信したトムは、浜辺で満足げに寝そべる。
そのころ、売り払ったフィリップのヨットのスクリューに絡まったロープの先からフィリップの遺体が、引き上げられていた・・・