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奨学金という名の借金が若者を苦しめる~奨学金という借金

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子どもを持つと、生活が楽しいという意味で豊かになると思いますが何かとお金がかかりますね~

コロナのあと、何かと大変になっているということは、あるのではないでしょうか?

奨学金とは?

国内の奨学金事業の約9割が、日本学生支援機構(JASSO)奨学金だ。

返済不要の「給付型」と返済が必要な「貸与型」があるため「貸与型」には無利子の「一種」と有利子の「2種」があります。

学費の値上がりと親の収入減を背景に、利用者は増加傾向にある。

JASSOから貸与を受けている大学生、短大生らは、2021年度はあわせて延べ約116万人で、25年前の2.5倍です。

奨学金を借りた教員の女性のばあい・・

高校生の時、教員になるために大学への進学を決めました。

家庭の経済状況をかんがえると、奨学金を借りるしかありませんでした。

奨学金は「借金」という認識はあったが卒業後は正社員として働けば、問題なく返せるとおもいました。

こうして1種と2種で計412万円をかりて、私立大学に進学しました。

しかし思ったようにはいかなかった・・

大学を卒業後、4月から教員になりました。奨学金返済もはじまりました。

毎月約1万7000円。余裕はなかったが、なんとか返済ができていました。

しかし仕事がきつく体調を壊しました。教員をやめようと考えた時に真っ先に浮かんだのが奨学金の返済でした。

やめたい、でも辞めたら奨学金の返済ができなくなる。でも、辞めたい・・もうだめだ・・

このとき死にたいと思いました。

奨学金は借りた本人が死亡するか重度の心身障害を負ったばあい、返済が免除されます。

返済の見込みがたたなくなったとき、「自己破産」という手段もあります。

そうすれば本人に返済義務はなくなるが、連帯保証人(父と母)か保証人(4親等以内)が債務義務を負うことになります。

女性の連隊保証人は父親、保証人は叔父でした。

女性は4人兄弟で、全員が奨学金を借りています。

連隊保証人はいずれも父親で父親はいとこの奨学金の保証人にも、なっていました。

総額で1400万円ちかい借金を背負います。

家族に迷惑をかけるくらいなら、死んでもなんとかするしかないと思っていました。

明るい未来がみえない・・・

結局、昨年3月に退職しました。

今は失業手当をもらいながら、職業訓練校に通い就活に励んでいます。

奨学金は日々の返済額を少なくする減額返還を利用し、毎月、約6000円を返済しています。

残高は屋久363万円。返済が終わるころには、50歳近くになります。

「先が遠くみえます」・・・とため息をつきます。

私を含め、ほかの人も奨学金を遊ぶお金に使っていません。

奨学金は、憲法第26条及び教育基本法第4条第3項に基づき、経済的理由によって修学に困難がある学生に対して、教育の機会均等及び人材育成の観点から経済的支援を行う、重要な教育政策だ。

女性は、奨学金を借りたことで教育の平等性がなくなっているといいます。

逆に不平等がふりかかり、貧困をつくりだしていると。

次の世代のためのプロジェクト

女性は6月、若者の労働問題などに取り組むNPO法人「POSSE」のメンバーらで構成する「奨学金帳消しプロジェクト」に加わりました。

今の奨学金制度を自分たちが主体となって変えるべく立ち上げたプロジェクトです。

自分のためだけではない。将来の子供たちのためという強い思いです。

「ただ勉強がしたいだけなのに、どうして進学して何百万円もの借金を背負うことになるのか。

教員をしているときも、同じような生徒を何人もみてきました。

これにはもう、どうにかしないといけない思いがあります。

奨学金の返済に追われることなく自由に勉強続けて人生をあゆめる世界です。

次の世代に明るい未来をつつくってあげたい・・・

AERA2022年10月31日号より抜粋

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