怖い話

怖い話・冝保愛子さん~悲恋・ロミオとジュリエットの真実とは?

シェイクスピアの悲しい恋の物語・・ロミオとジュリエット たくさんの舞台や映画になりました。美しいオリビア・ハッシーのロミオとジュリエットはためいきがでるようでしたし、若いレオナルドディカプリオが主演したロミオとジュリエットもすてきでした。


そんなロミオとジュリエットを冝保愛子さんが訪問したとしたら、どんなものがみえたでしょう?

舞台はイタリアのベローナの街。ロミオとジュリエットは、仮面舞踏会で出会い、恋に落ちてしまいました。しかし、二人の家モンタギュー家とキャピュレット家は憎みあう宿敵だったのです。

どんなに愛しあったとしても、許されることは不可能でした。そんなとき、友人を殺されたロミオは、ジュリエットと仲の良い従妹ティボルトと決闘して、殺してしまします。

ロミオは町から追放され、ジュリェットは両親から、パリスと直ちに結婚するように言われました。思い悩んだジュリエットは、ローレンス修道士を訪ねて「私はロミオを愛しています。

パリスと結婚するのなら私は死ぬ覚悟です。愛するロミオのために、何でもしますから、どうか神父様のお知恵で、私たちを助けてください・・」と泣き崩れるのでした。ほだされた修道士は、一計を案じました。結婚式を目前にしたジュリエットに死んだ真似をさせようとしたのです。

修道士はジュリエットに薬を与え、42時間仮死状態にしました。しかしロミオはそんな事実は知らぬまま、ジュリエットが亡くなったと聞き、ベローナから馬をとばし、キャピュレット家代々の霊廟にやってきました。

そして歯向かってきたパリスを倒し、彼を葬った後、息の止まっているジュリエットのかたわらで毒を飲み干したのです。愛するジュリエットに、口づけをした後、ロミオは天国で結ばれることを願いつつ死んでいくのでした。

仮死状態から目覚めたジュリエットが、ローレンス修道士と共に目にしたのが、なんと息絶えているパリスとロミオでした。すべてを察し悲しむジュリエットは、ロミオの後を追って、その場で短剣を胸に突き刺すのでした。

このロミオとジュリエットはイギリスの劇作家である、ウィリアム・シェイクスピアの作品として、あまりにも有名です。

冝保さんは、この物語はシェイクスピア自身の創作であると、思ってました。ところが、ロミオとジュリエットの住まいがあったといわれる、北イタリアのベローナの街をたずねたときに、意外なことをしりました。

ベローナは歴史のある町です。その中に観光客でにぎわうジュリエットの家があります。意外と小さな家で、映画で見たバルコニーもよくわかりませんでした。

門を入ったときに、ブロンズのジュリエット像がみえました。ほっそりとしています。もう忘れたけれど、右胸だか左胸をさわると幸福になれるということで、みんながさわって、色がかわっていました。

このジュリエットの家をみて霊視をしようとしたときに、おどろきました。冝保さんの胸になにひとつ伝わるものがないのです。ジュリエットのお墓でもそうでした。不思議な気持ちを抱きながら、ロミオの家という古い大きな家に入りました。

ふたたび冝保さんは失望してしまいます。何の反応も得られないのです。しかし、その瞬間に心の中に「いや、モデルはほかにいるはずだ・・・そう誰かが私に教えている・・・」

それから間もなく「ロミオとジュリエット」の作品は、じつは他の作家によってかかれていたことを知ったのでした。

さっそく、その作家の研究をしている学者の奥さんに会いにいきました。その婦人の夫は、去年他界していたのですが、最後まで熱心に研究していたので知ってる限りのことを、教えてくれることになりました。

「おしゃるとおり、「ロミオとジュリエット」の物語は初めてシェイクスピアが描いたのではないのです。他の作家が書いたのです。そのとき、その物語は世間の注目を浴びませんでした。それをもとに、何人かがいくつかの作品をつくりました。

シェイクスピアは、その一つを読んでふかく感動したのです。そこで美しく手を加え、1595年に戯曲として出来上がったものが、あの有名な「ロミオとジュリエット」なのです。早速、最初にその物語を書いた作者が最後まで住んでいた家に案内いたしましょう。」

穏やかな気候、美しい自然に恵まれたベローナ郊外は500年以上の歳月の経過の中でも、ほとんど変化を遂げていないかと思われるほど、見渡すかぎり、すがすがしい緑でおおわれています。

案内された二階の部屋に入ったとたん冝保さんは、一人の青年を霊視してしまいました。片方の目を失った青年が窓辺にすわっていたのです。部屋には古い机が一台置かれています。その上には原稿と思われる紙がつまれていました。