西洋占星術

西洋占星術・蠍座の女~心中天網島続き

蠍座というと、内に秘めた情念を感じます。貧しいものが好きなように生きられなかった時代ですが、一途な思い、秘めたる情念は蠍そのものの、感じがします。

それでは心天網島の続きです。

小春があわてた手紙は、治兵衛の女房のおさんから小春への手紙だった。

治兵衛さんとお兄さんが帰った後・・小春は思うのだった。「これでいいのや・・もう生涯私の本心に気づいてくれんけれど・・ええのや」

治兵衛さんは家に帰ると仕事も手につかず、布団に入っていた。その時、おさんさんの両親がきました。昨夜、小春をなじみ客が、身請けすることに決まったと。おさんは「それは、治兵衛さんではありません。そんなはずは、ありません。そんなお金もないし、この人は帰ってきてから、おかしな外出はありません」と弁明しました。

両親は納得して帰っていきましたが、ふと見ると治兵衛さんは布団の中で声を殺して泣いていました。

・・・・   「 あんた!泣いてんのやね!? やっぱり小春のこと、諦めていないんやね?」                  「おさん、違うよ!身請けするのは、あの太兵衛と思って何を言いふらすかと思うと・・悔しくて、恥ずかしくて・・小春はほかの人に身請けされたら、死にます と言うていたんや。」

「そう約束したなら・・小春さんは死ぬつもりなんですね・・!」

「そんなはずはない!あの嘘つき女」

「小春さんはそんな人ではありません!約束は守る人です。このままでは、小春さんが死ぬ・・!?どうしよう・・」

「あんたとあの人を別れさせたのは、私なんです!小春さんに手紙を出したんです。お願いしたんです・・・あの人は、自分がわきまえることが人の道、きっぱりと治兵衛さんとお別れしますというて、くれたんです。」

「・・・・」

「あんた、急いで!!一刻も早く身請けの手付金をつくって、小春さんを引き取ってください!・・あの人、一人で死ぬつもりや。あの人にそんな事させたら、女同士の義理が立ちません。」

「おさん・・小春を身請けをしろと?」

そこへ、おさんさんのお父さんがきました。       「何をしてるのや!その、包みはなんや!?質にいれて、金にかえて、身請けするつもりだったんやな!離縁状を書け!」

「とと様これには訳が・・」

「おさんは連れて帰る・・離縁状を書け!!」

「それだけは勘弁してください・・・」

「いやあ~あんた、帰りたくない!!

おさんとお父さんが言った後、治兵衛さんは考えていた・・頭の中をぐるぐると言葉が廻る・・・どうしよう・・どうしたらいい・・ああ・・あああ・・っ

死のう・・もうそれしかない

治兵衛さんと小春と最後の夜を過ごしていました。置屋も人も宿の人も・・それとなく、見はっています。先に治兵衛さんが宿をでます。そのあと、小春さんが見張りをすり抜けて行きます。

「どこへ行きます?」 「うんと遠く・・世が明ける前に・・」  「手に手を取ってこうして外に出るのは初めてや…死ぬために初めて一緒とは・・小春」

「なんでこんな運命に生まれたんやろう?私かて人並みの生き方がたかった。」

「もうすぐ、二人きりの・・急ごう・・もう寺の夜明けの鐘が鳴る・・・」

「それじゃ、私をここで殺していって・・離れたところで死にましょう。おさんさんを差し置いて私が寄り添って死んだりしたら、申し訳がたたない・・」

ギャアアアーアア

「カラスが・・熊野神社の‥何度も約束を破った・・今度ばかりは二度と破らぬ、約束をする。何度生まれ変わっても、お前と夫婦で・・」

「ああ・・うれしい。その言葉が消えぬうちに・・はよう」

「小春・・あの世で・・」

南無阿弥陀仏・・・

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